常設展示「アウト・オブ・ディスオーダー(万物流転)」
1975年広島県生まれ。
見慣れた日用品や廃棄された不要品に手を加えて、ミクロな風景を想起させるインスタレーションを多数発表。
近年は「横浜トリエンナーレ2011」(神奈川)をはじめ、「リヨンビエンナーレ」(フランス)、「ダブル・ヴィジョン-日本現代美術展」(ロシア、イスラエル/2012)など多数の国際展で活躍中。
第57回ヴェネチア・ビエンナーレにて日本館での個展「逆さにすれば、森」を開催した。
2012年/タオル、綿、髪の毛
ガラスケースに収められた真っ白な風景模型は、窓から一望できる百島の地形と、対岸の造船所を左右対称にして作られていることに気がつく。深い朝靄に包まれたような山肌は、綿とタオルで、電波塔や造船クレーンは髪の毛といった日常的なもので作られている。ゆっくりと移り変わっていく島の風景や、人々の記憶を凍結させている。