「十一眼レフちんかかと予期せぬハプニング」
1975年東京都生まれ。
国内をはじめ、ロサンゼルスやフィンランドなど大自然の中で捉えた感覚を通して体験した場所のリアリティをモチーフとして風景を描く作品を展開。それらの作品群は、平面の枠を越え立体に及び、インスタレーションへと進化している。
現在は小豆島に移り住み、山に登り、海に潜り、野菜を作り、自然の中に潜り込んで制作を続けている。
2012年/クレヨン、オイルパステル、水彩絵具
緑が生い茂る夏の山道を歩き、肌寒い秋の海に潜った作家は、全身で捉えた百島の風景の断片を繋ぎ合わせ、一望できるはずのない架空の風景を描写している。目に見えない気配や、体験した経験がクレヨンの筆跡に残り、写真では表されないもう一つの百島を眺望できる。